AI使いに必須?! ~AI時代に対応できる論理的思考と考える力を磨く方法

AI活用

あなたはAIを使っていて

「あれ?そんなことが聞きたい訳じゃないんだけどな…」

「うーん、もっとこういう答えが欲しいんだけど…」

このようなもどかしい経験をしたことはありませんか?

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AIは質問者の意図を察する能力が高いため、概ね望むような回答を得られることが多いですが、一方でふわっとした質問や複雑な質問などをすると、意図したことと別の回答が返ってくることがよくあります。

このような「惜しい回答」問題を解決するためには、AIの特性を知り、その特性に則った質問のしかたをすることが重要です。

キーワードは「論理的思考」「考える力」

あなたも、この2つの能力を磨くことで、AIをより効果的に活用してみませんか?

この記事では、AIをもっと上手に活用するために役立つ「論理的思考」と「考える力」の磨き方をご紹介します。

あなたのAI活用の可能性を広げる一助となれば幸いです。

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1.はじめに

近年になり、急速な発展を遂げてきたAI。

その効率性や汎用性の高さから、徐々に普及しつつあるAIですが、一方で「私は使いこなせているのかな?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

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その原因は多様ですが、大きな原因の一つはAIの特性がよく分からないということが挙げられます。

その特性とは

「AIは与えられた情報だけで判断する」

というものです。

「惜しい回答」の原因になるAIの特性

上述のとおり、AIは与えられた情報だけで判断するという特性を持っていますが、これは「AIは明確に聞かれたことにしか答えない」と言い換えることができます。

AIは質問者の明確な意図を察する能力が高いため、聞かれたことについては片言な質問であっても答えてくれます。

一方で、質問の「背景にある意図をくみ取る」や「行間を読む」といった、人間のように空気を読んだ行動ができないため、このような惜しい回答を返してしまうことになるのです。

例えば

あなた「おすすめの旅行プランを教えて」

AI 「超高級リゾートホテルを含む豪華な旅行プランを提案」

このような具合です。

そこで、あなたが本当に聞きたい回答をAIから得るためには、内容が分かりやすい質問をする力、すなわち質問力が重要になってきます。

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2. なぜAI時代に論理的思考と考える力が重要なのか

さて、先ほどAIから望む回答を得るためには質問力が重要であるというお話をしましたが、この質問力とは何でしょうか。

それは「AIに対して明確で具体的な指示(質問)を与え、望む結果(回答)を引き出す能力」です。

つまり、望む回答を得るためには、相手が回答するために何を知る必要があるかを相手の視点で考え、そこから逆に導いた情報を踏まえて質問をすることが重要です。

この質問と回答の流れを踏まえるということが論理的思考であり、AI活用において重要となるのです。

先ほどの「旅行プラン」の例を論理的に考えると

①リーズナブルに楽しめる旅行プランが知りたい。

②それだと、予算を伝えないといけないだろうな。

③あと、具体的な地域も伝えた方がいいかな。

このようなイメージです。

この思考で得られた情報から、具体的な質問を考えてAI にしてみましょう。

​あなた「1万円の予算内で楽しめる関西の旅行プランのおすすめを教えて」

AI 「和歌山県の白浜温泉、京都市内観光、兵庫県神戸市の有馬温泉を提案」

大分変わりましたね。

このように、AIからより具体的で意図に沿った回答を得るためには、質問力の要となる論理的思考と考える力が重要であることが分かります。

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3. 論理的思考と考える力を磨く3つの方法

次に、AI活用において重要となる、論理的思考と考える力を磨く方法を3つご紹介します。

これらを日常的に実践することで、あなたが持つ論理的思考と考える力が鍛えられ、AIをより効果的に活用することができるようになっていきます。

(1)問題を明確にする習慣

AIに望む結果(回答)をだしてもらうためには、明確な指示(質問)が不可欠です。

5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を活用して問題を整理する習慣をつけましょう。

✅具体的な鍛え方の例

AIにプレゼンテーションについてのアドバイスを求める場合

これを5W1Hで整理すると以下のようになります。

誰が:新入社員の私が
何を:顧客向け新製品プレゼンを
いつ:来週の水曜日に
どこで:オンライン会議で
なぜ:新規契約獲得のために
どのように:15分間で説得力のある内容を

このように整理することで、「新入社員が顧客向け新製品の15分間オンラインプレゼンを行い、新規契約獲得を目指すためのアドバイスを教えて」という具体的な質問ができます。

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日常的な疑問や課題を5W1Hで整理し、それをもとにAIへ質問する練習をしてみましょう。

(2)自分の考えを書き出す

AIに質問する前に自分の考えを整理することで、より的確な質問ができます。

✅具体的な鍛え方の例
休日の過ごし方についてAIにアドバイスを求める場合

・希望する活動:屋外でリラックスできること
・時間帯:土曜日の午後
・予算:5000円以内
・同伴者:家族(小学生の子供を含む)
・天候:晴れ
・期待する効果:ストレス解消と家族の絆を深める

これらを箇条書きで整理すると、「土曜日の晴れた午後に、小学生の子供を含む家族と屋外でリラックスでき、かつストレス解消と絆を深められる、予算5000円以内の活動のアイデアを教えて」と具体的な質問ができます。

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意思決定や問題解決の前に、自分の考えを箇条書きで整理し、それをもとにAIへ質問する習慣をつけましょう。

(3)多角的な視点で考える

AIに質問する前に、様々な角度から質問内容を考えてみましょう。
視点を変えることで、より的確な指示ができ、有用な回答が得られます。

✅具体的な鍛え方の例
引っ越し先の選び方についてAIからアドバイスを求める場合

・通勤・通学の視点

交通の便や所要時間について具体的に聞いてみる。

・生活環境の視点

近くにスーパーや病院など必要な施設があるかを確認する質問を考える。

・将来の視点

数年後のライフスタイルの変化(家族構成や仕事環境)に対応できるかを尋ねる。

・経済的な視点

家賃や生活コストが長期的に負担可能かどうかを具体的に質問する。

これらの視点を踏まえると、「交通の便が良く、生活環境が整い、将来的なライフスタイルの変化にも対応できる引っ越し先についてアドバイスがほしい」と具体的な質問ができます。

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日常生活の様々な場面で、複数の視点から考える習慣をつけ、それをAIへの質問に活かしてみましょう。

これらの方法を日常的に実践することで、AIとのより効果的なコミュニケーションが可能になり、同時に論理的思考と考える力も鍛えられていきます。

4. 更にAIを活用するためのヒント

ここまでで、AIを活用するためには論理的思考と考える力が重要であるというお話をしてきましたが、更にAIを活用するためのヒントとして、ここでは少し違ったお話をします。

AIを活用する際、「どうすればもっと使いこなせるだろう?」と考える人は少なくありません。

しかし、実際にAIを上手に使いこなしている人たちは、「使いこなす」という発想ではなく、AIをパートナーのように扱っていることが多いことに気付きました。

この姿勢の違いは、AIへの接し方や質問のしかたに大きく影響します。

「使いこなす」という視点では、一方的に命令や指示を出す形になりがちですが、対して「パートナー」として捉えると、AIとの対話や協力を意識し、自分の考えを整理した上で適切な質問ができるようになります。

例えば、「AIに何かをさせる」ではなく、「AIと一緒に解決策を考える」という姿勢で接すると、より具体的で建設的な質問が生まれます。

この考え方の転換が、結果的にAIから得られる回答の質を高め、活用の幅を広げてくれるのです。

考え方ひとつで、AIとの関係性は大きく変わります。

ぜひ「パートナー」の視点を取り入れ、あなたとAIの可能性をさらに引き出してみてください。

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あとがき

「AIから望む回答を得る」というテーマで、論理的思考と考える力という二つの概念についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

論理的思考と考える力を磨くと、実生活でも様々なプラスの効果を発揮します。

例えば、これらを鍛えることで複雑な問題を体系的に分析し、効率的に解決策を見つけることができるようになり、問題解決能力が向上します。

また、情報を整理して、批判的に評価する能力を高めることができるので、より的確な意思決定を行うことが可能になります。

そして、何となく他者に知的な印象を与えることができると言う点もメリットかもしれませんね(笑)



この記事が、あなたのAI活用におけるもどかしさの解消に繋がれば幸いです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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