「また間違ってる…やっぱりAIは信用できない」
「これじゃ期待した答えじゃない…」
「せっかく期待して使ってみたのに…」
あなたはAIを使っていてこのようなもどかしい経験をしたことはありませんか?

AIが身近になった今、多くの人が感じている「使いこなせない」「思った答えが返ってこない」というもどかしさ。
その原因は、AIではなく「私たち自身」にあるかもしれません。
この記事では、AIをもっと自在に使いこなすために、あなたに必要なものについてお伝えします。
「AIがうまく使えない自分」から「AIと共に未来を創る自分」へ──
あなたがそんな一歩を踏み出すきっかけになれたら何よりです。

1.AIがうまく使えない人に共通すること
「AIに質問しても、ピンとこない答えばかり返ってくる」
「もっと賢く返してくれると思ったのに」
厳しい意見に感じるかもしれませんが、このような人の共通点として「質問をしっかり考えていない」という事があげられます。
つまり、曖昧な質問に対してAIが「目指すべき答え」を理解できていない状態なんです。

AIは質問者から与えられた情報だけで判断するので、「ちゃんと聞かれないと、ちゃんと答えられない」ということが起こります。
ここで、あなたがAIに質問した内容を思いだしてみてください。
その質問は、次のポイントを意識していたでしょうか?
・知りたいことをはっきり伝える
・質問を少しずつ続ける
・わかりやすい言葉でシンプルに聞く
恐らく、このポイントをつい見落としてしまっていたのではないでしょうか。
実は、今のAIは車でいうとF1カー級の性能を持っています。
問題は、それをどう動かすか──
F1カーのような高性能な車は、それに応じた運転技術があって初めて本来の性能を発揮しますが、AIも本質は同じです。
AIの性能はF1カー級。
でも、そのハンドルを握る(質問をする)のは「あなた」です。
つまり、あなた自身がAIの性能を最大限に引き出す鍵になるのです。

2.なぜ、私たちは考える前に聞いてしまうのか?
AIを使うとき、私たちは思いつくままに質問してしまいがちです。
ではなぜ、私たちはAIを使うときに「考える前に聞く」という行動が増えてしまうのでしょうか?
インターネット、スマホ、AI。
便利なツールがあまりに多い現代では、「とりあえず調べる」「とりあえず聞く」がクセになりがちです。
そうすると、気付かないうちに、「考える前に答えを探す」習慣が根づいてしまうのです。

AIは魔法のようにすべてを解決してくれる存在ではありません。
先にお伝えしたとおり、AIの性能を最大限に引き出す鍵はあなたです。
問いが曖昧なら、答えも曖昧。
問いが浅ければ、答えも浅い。
だからこそ、あなたの問いの「質」がすべてなんです。
3.テクニックでは越えられない壁──解決の鍵はあなたの思考力
最近は、AI活用のテクニックやプロンプト(AIへの質問)のテンプレートも増えてきました。
もちろん、それらは入り口として有効だと思います。
でも、そこから一歩進んでいくと、必ずぶつかる壁があります。
「どうやって深い回答を得るための質問をすればいい?」
「しっかり答えてもらうためにはどんな情報を補えばいい?」
「返ってきたAIからの回答をどう評価すればいい?」
このような疑問には、もう小手先のテクニックやテンプレートでは対応できません。
そのような時にこそ必要なのが、あなた自身が自分の頭で考える力、つまり“思考力“なんです。

自分の頭で質問を考えるためのヒント
記事の最初の方でお話した3つのポイントは、AIから明確な回答を得るための質問に必須ともいえる要素です。
順番に説明しますので、あなたがAIへの質問を考える際のヒントとしてご活用ください。
✅知りたいことをはっきり伝える
「毎日使うスマホの無料で使える便利なアプリを教えて」
「安くて簡単に作れる朝ごはんレシピを教えて」
このように具体的に聞きたい内容を伝えると、AIがピッタリの答えを返しやすくなります。
✅質問を少しずつ続ける
「節約価格で楽しめる旅行の行き先を教えて」
「どのような日程でその旅行に行くのがお得かを教えて」
「その日程で旅行に行く場合、安くて美味しいお店を教えて」
このように質問を続けて徐々に深めていきましょう。
質問内容を深めていくことで、だんだん詳しい情報がもらえます。
✅わかりやすい言葉でシンプルに聞く
難しい言葉を使わず
「疲れにくくなる簡単な運動は?」
「おいしいコーヒーの入れ方は?」
このようにシンプルに聞くと、わかりやすい答えが返ってきます。
AIに質問をする前に、ひとつのポイントだけでもよいので「自分で質問を考えてから聞く」を意識してみてくださいね。

4.AIは優秀なパートナー
さて、ここまでで、AIの性能を最大限に引き出す鍵はあなた自身であるというお話をしてきました。
更にAIを活用するためのヒントとして、ここでは少し違ったお話をします。
AIを活用する際、「どうすればもっと使いこなせるだろう?」と考える人は少なくありません。
しかし、実際にAIを上手に使いこなしている人たちは、「使いこなす」という発想ではなく、AIをパートナーのように扱っていることが多いことに気付きました。
例えば、AIを「あなたのために常にスタンバイしている、東大を主席で卒業した超優秀な秘書」だと想像してみてください。

無口だけど知識は豊富で、あなたがうまく話しかければ、どんな難題にも一緒に向き合ってくれる──そんな心強い相棒なんです。
家計が厳しい時に「財布、ダイエット中」みたいなつまらないシャレを一緒に考えてくれたりもします。
そんな超優秀な秘書に、あなたならどんなふうに質問しますか?
このように考えることで、AIへの接し方や質問のしかたは大きく変わるはずです。
「使いこなす」という視点では、一方的に命令や指示を出す形になりがちですが、対して「パートナー」として捉えると、AIとの対話や協力を意識し、自分の考えを整理した上で適切な質問ができるようになります。
例えば、「AIに何かをさせる」ではなく、「AIと一緒に解決策を考える」という姿勢で接すると、より具体的で建設的な質問が生まれます。
この考え方の転換が、結果的にAIから得られる回答の質を高め、活用の幅を広げてくれるのです。
考え方ひとつで、AIとの関係性は大きく変わります。
ぜひ「パートナー」の視点を取り入れ、あなたとAIの可能性をさらに引き出してみてくださいね。

あとがき
今回はAI活用の鍵はあなた自身であるというお話をしましたが、いかがでしたか?
AIの進化は目まぐるしいですが、それに振り回されず「使いこなす側」になるために大切なのは、やはりあなた自身の“思考力”なのです。
F1カーの例でいうと、どれだけ性能が進化しようとも、小手先のテクニックではない、本質的な運転技術があればどんなモンスターマシンも乗りこなすことができます。
あなたの思考力を磨く方法についても別記事で紹介していますので、よければご参照くださいね。
あなたは、「AIがうまく使えない未来」と「AIと共に創る未来」
どちらの未来を選びたいですか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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