豊かな時間の過ごし方: ~ ハンドドリップで作る美味しいコーヒー

豊かな人生

あなたにとって、豊かな時間の過ごし方とは何ですか?

それは、人間関係やリラックスの時間でしょうか。

それとも、趣味や自己投資の時間でしょうか。

人によって豊かな時間の過ごし方は異なりますが、私は”過程の時間”も楽しむことがその方法の一つだと考えています。

例えば、「自宅でコーヒーを飲む」という場合、コーヒーを飲むことが目的で、「コーヒーを淹れること」は単なる過程です。

コーヒーを飲む手段は、インスタントやボトルコーヒー、コーヒーメーカーを使う、喫茶店で買うなど効率的な方法がいくつもあります。

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しかし、この目的を「自宅で美味しいコーヒーを淹れて飲む」という一連の過程も含めたものにした場合、コーヒーを淹れるまでの一つ一つの過程にも意味を見出して楽しむことができます。

コーヒーを淹れるという一言でも、どの豆を選ぶか、挽き方やお湯の温度、抽出時間はどうするかなど無数の組み合わせが考えられます。

また、お気に入りの道具を使えば、使用から手入れまでの一連の過程も楽しむことができます。

この記事では、美味しいハンドドリップコーヒーの淹れ方を通して、豊かな時間の楽しみ方をご紹介します。

あなたの豊かな人生の一助になれば幸いです。

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美味しいコーヒーの淹れ方

コーヒーを淹れたことがある人もない人も、ぜひ試してほしい美味しいコーヒーの淹れ方を紹介します。

ちょっとした手間をかけるだけで、コーヒーはとても美味しくなるんだって知っていましたか?

7つの簡単ステップで、一緒に美味しいコーヒーを楽しんでみましょう。

1.道具を用意する

2.コーヒー豆を選ぶ

3.コーヒー豆を挽く

4.お湯の準備

5.蒸らし

6.抽出

7.完成と味わい

次に、各手順の具体的なポイントをご紹介していきます。

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1.道具を用意する

美味しいコーヒーを淹れるには、まず必要な道具を用意しましょう。

初めは安価なものでもよいですが、長く使うつもりなら一番のお気に入りを選びましょう。

一番気に入った道具を選ぶことで、道具に対しても愛着がわき、それを使用すること自体に楽しみを見出すことができます。

✅コーヒーミル

コーヒー豆を挽くための器具。

様々な種類がありますが、自宅で使用する場合は手引き式のものがかさばらず使いやすいです。

また、ある程度品質の高いミルを使用すると、コーヒー粉の粒が均一になり、コーヒーの味も美味しくなります。

高級なミルは所有欲を満たすため、コーヒー豆を挽く過程や手入れも楽しむことができます。

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画像引用:COMANDANTE official

✅コーヒードリッパー

コーヒー粉にお湯を注いで抽出するための器具。

円錐型や台形型など、様々な形状があります。

ガラスや陶器製の物は事前に温める必要がありますが、プラスチック製のものはそのままで使用することができます。

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画像引用:HARIO official

✅フィルター

コーヒードリッパーにセットして使用します。

紙製や布性など様々な種類がありますが、使い捨ての紙製フィルター(白色)が片付けやすくお勧めです。

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画像引用:HARIO official

✅ドリップポット(ケトル)

お湯を注ぐためのポット。

通常の鍋でも良いですが、注ぎ口が細く設計されているポットを使用すると、湯量や注ぎ方をコントロールしやすいです。

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画像引用:HARIO official

✅デジタルスケール

コーヒー豆の量を正確に計量するために使用します。

また、コーヒー抽出時に注いだ湯の量を確認することもできます。

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画像引用:TIME MORE official

✅粉ふるい

コーヒー粉の微粉を除去するために使用します。

専用の物もありますが、一般的なお茶用の茶こしでも構いません。

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画像引用:下村企画販売 official

✅コーヒーサーバー

抽出したコーヒーを貯めるための器具。

ガラス製のものは事前に温める必要がありますが、プラスチック製のものはそのままで使用することができます。

目盛りのついた物が抽出しやすいです。

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画像引用:曙産業 official

✅湯温計

お湯の温度を測る際に使用します。

お湯の温度を正確に測ることで味の再現性を高めることができます。

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画像引用:TANITA official

✅キッチンタイマー

抽出時間を測る際に使用します。

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画像引用:dretec official

2.コーヒー豆を選ぶ

世の中には多くのコーヒー豆が出回っており、好みの味を探すことも楽しみの一つといえます。

コーヒーの味は主に産地や焙煎度合いによって変わりますので、以下の説明などを参考に好みの味を探求してみてください。

代表的なコーヒー豆の特徴

・ブルーマウンテン(ジャマイカ)

上品で華やかな香りと軽やかな口当たり

滑らかなのど越し

調和のとれた味わい

・キリマンジャロ(タンザニア)

しっかりした酸味とコク

甘い香り

自然豊かで力強い風味

・モカ(イエメン、エチオピア)

果物のような風味や香り

豊かな酸味、甘み、コク

チョコレートのような強い香り

・ブラジル

苦味と酸味がほどよく調和

バランスの取れた味わい

クセがなく飲みやすい

・マンデリン(インドネシア)

深く上品な苦味とコク

酸味は控えめ

ハーブのような香りと風味

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焙煎度合いによる味の違い

・ライトロースト(浅煎り)

強い酸味

苦味はほとんどない

豆そのものの味を直接的に感じられる

・ミディアムロースト(中煎り)

やや酸味が強く、苦みが少ない

アメリカンコーヒーによく使用される

・シティロースト(深煎り)

酸味と甘み、苦みがバランス良く楽しめる

ドリップコーヒーでお勧め

・ダークロースト(深煎り)

酸味が落ち着き、十分な苦みと香ばしさが楽しめる

コクが増し、重厚な味わいになる

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3.コーヒー豆を挽く

デジタルスケールでコーヒー豆の量を測りましょう。

適正な量は種類によりますが、1杯あたり約10gが目安です。

使用直前に豆を挽くことで香りや風味が引き立ちます。

一人で飲む場合でも最低2杯分の豆を使うと、ドリッパー内の豆の層が厚くなり、味わい深いコーヒーが淹れられます。

ミルには様々な物がありますが、セラミック刃のミルや電動のプロペラ式ミルは、挽いた後の粒の大きさがバラつきやすく、雑味が出やすいです。

ある程度の価格帯の金属製の刃を使用した手挽き式ミルを使用すると、粒の大きさが揃い、家庭でも美味しいコーヒーを淹れることができます。

金属製の刃を使用したミルを使う場合、豆を挽く前に少し水で湿らせたスプーンの柄などで豆を混ぜたり、少量の水を霧吹きで豆全体にかけることで、挽いた際の静電気を防ぎ、コーヒー粉が取りやすくなります。

※ただし、水気は錆びの原因になるので量には注意が必要です。

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粒の粗さは抽出方法などによって異なりますが、ハンドドリップの場合は中細挽きから中挽きが一般的です。

中細挽き: グラニュー糖程度の大きさ

中挽き: グラニュー糖とザラメの中間程度の大きさ

お気に入りのミルなら、使った後のお手入れも楽しみの一つです。

手触りや質感を楽しみながら、ハケなどで綺麗にコーヒー粉を除去して、次も気持ちよく使えるようにしましょう。

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微粉を除去する

ここで一手間加えましょう。

どんな高性能なミルを使っても、コーヒー豆を挽くと、粉末状のコーヒー粉(微粉)が発生してしまいます。

この微粉は、良く言えばコーヒーの味わい深さに寄与しますが、適度に除去することで、雑味なくすっきりとした美味しいコーヒーが楽しめます。

粉ふるいを使って微粉を除去する手間をかけることで、以下の効果があります。

✅味の向上

微粉はコーヒーの抽出時に雑味やエグみを引き起こす原因となります。

これを取り除くことで、繊細な旨味が感じられるすっきりとした味わいになります。

✅均一な粉のサイズ

コーヒー豆を挽くと粒の大きさがバラつきますが、粉ふるいを使うことで均一なサイズのコーヒー粉が得られ、抽出時のバランスが良くなります。

✅抽出効率の向上

微粉が多いとフィルターが詰まりやすくなり、抽出効率が低下します。

微粉を取り除くことでスムーズな抽出が可能になり、理想的な風味が引き出せます。

このように、粉ふるいを使うと、コーヒーの品質向上が期待できます。

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微粉を除いたコーヒー粉は、フィルターをセットしたドリッパーにいれ、表面を軽く平らに整えます。

4.お湯の準備

いよいよ抽出の時間が近づいてきました。

お湯が沸くまでの時間は、美味しいコーヒーが楽しめるというワクワク感が高まってきます。

適切なお湯の温度は豆の種類によって異なりますが、概ね90〜95℃の間が理想的です。

沸騰したてのお湯(100度)は雑味が出やすいため、少し冷ましてから使用します。

湯温計で温度を測ることで、美味しいコーヒーを淹れることができます。

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5.蒸らし

いよいよ抽出の段階に入ります。

蒸らしを始めた時に部屋に広がる爽やかなコーヒーの香りは、何度経験しても至福のひと時です。

この工程でコーヒーの成分が引き出されやすくなります。

蒸らしのポイント

・お湯の量

少量のお湯で全体を均一に湿らせることが重要です。

蒸らしに使うお湯の量は、コーヒー粉の20%程度が目安です。

例えば、20gのコーヒー豆には40mlのお湯を使用します。

お湯が少ないと抽出ムラができ、多いと成分が抽出されずにお湯だけが通過してしまいます。

・蒸らし時間

豆の鮮度や種類によって異なりますが、概ね20〜30秒が目安です。

新鮮な豆は少し長めに、焙煎から日数が経った豆は短めにすると良いでしょう。

蒸らし時間は好みに応じて調整可能ですが、40秒以上は雑味の原因になるため避けた方が良いです。

短めにするとスッキリした味わいになり、長すぎると渋みが強くなることがあります。

見た目で判断する場合は、コーヒー粉の表面が盛り上がった後に「ぷしゅ」と小さく萎む瞬間で蒸らし完了です。

・全体に行き渡らせる

お湯はコーヒー粉全体に行き渡るように注ぎます。

部分的に湿ったところが残ると、次のお湯が通過する際にムラができてしまいます。

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6.抽出

コーヒーの味は抽出の方法によって大きく変わります。

自分なりの抽出方法を見つけ、より好みの味にコーヒーを仕上げることは、私たちにコーヒーを淹れる楽しみをもたらしてくれます。

蒸らしが終わったら、フィルターに直接お湯をかけないように注意し、中心から外側に向かって小さく「の」の字を描くようにお湯をゆっくり注ぎます。

・抽出時間の目安

コーヒーの味わいは抽出時間によって大きく変わります。

短すぎると未抽出で薄味になり、長すぎると過抽出で苦味や雑味が強くなります。

浅煎りの場合は総抽出時間は2分程度、深煎りの場合は2分半が目安です。

・味のバランス

抽出時間を短くすると酸味が強調され、苦味が少なくなります。

逆に長くすると苦味が増し、コクが出ますが、雑味も同時に増えるため注意が必要です

・複数回の抽出

蒸らしを含めてお湯を3回~5回程度に分けて注ぐことで、コーヒーの味わいを調整できます。

各投入ごとに異なる風味が引き出され、全体のバランスが良くなります。

・抽出時の注意

注湯の際は水面の高さを一定に保つことで均一な抽出が可能です。

水面の高さはドリッパーの下から70~80%程度の位置を維持しましょう。

総抽出時間が約3分を超えるとえぐみや雑味が出てくるため、手早く正確に行いましょう。

また、注湯時に生じる泡はアクや雑味を多く含むため、この泡がコーヒーサーバーに落ちないようにすることが美味しいコーヒーを淹れるポイントです。

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抽出の例

以下は、20gのコーヒー豆(2杯分)を使い、3回抽出する場合の例です。

1回目

約80mlのお湯を少しずつ注ぎ40秒抽出します。

この抽出液は濃度が高く、風味が強く、特に渋みが際立ちます。

2回目

約70mlのお湯を少しずつ注ぎ40秒抽出します。

この抽出液は1回目より酸味が強く感じられます。

3回目

約70mlのお湯を少しずつ注ぎ40秒抽出します。

この抽出液は1〜2回目に比べて味わいが落ち着き、やや甘さを感じます。

抽出の後半は濃度が薄くなり、紅茶のような風味になります。

最後の注湯後は、抽出液を最後まで落とし切らず、ドリッパー内に少し残して取り外すことで、泡の成分(えぐみや雑味)がコーヒーサーバーに入るのを防げます。

この例では最終的なコーヒーの量は約200mlです。

このように、コーヒーは時間ごとに抽出される味の成分が変化します。

各抽出液がうまく合わさることで美味しいコーヒーになりますので、各時間での抽出量を調整し、自分好みの味を試してみてください。

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7.完成と味わい

いよいよ美味しいコーヒーを味わう時間が訪れました。

抽出が終わったら、コーヒーサーバー内のコーヒーを軽く揺すり、液を均一に混ぜます。

お菓子と合わせる場合はブラックがお勧めですが、お好みで砂糖やミルクを加えても美味しく楽しめます。

あらかじめ温めておいたカップに移し、温かいうちに味わってください。

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コーヒーに合うお菓子

美味しいお菓子は、コーヒータイムをより楽しい時間に昇華してくれます。

そして、美味しいコーヒーに、風味豊かなお菓子を組み合わせることで、味の相乗効果が期待できます。

私の一押しはチョコレート系のお菓子です。

コーヒーとチョコレートの組み合わせは、まさに至福のマリアージュ!

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チョコレートのリッチな甘さとクリーミーな口当たりは、コーヒーの苦味や香ばしさと見事に調和します。

この相互作用により、どちらの風味も引き立て合い、深い味わいを楽しむことができます。

特に、ブラックコーヒーを合わせることで、チョコレートの甘さが緩和され、程よいバランスが生まれます。

逆に、チョコレートの濃厚さがコーヒーの苦味を和らげるため、砂糖なしでも美味しくいただけるのです。

また、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールとコーヒーのカフェインが相乗効果を生み出し、リラックスしながらも集中力を高める効果も期待できます。

このように、コーヒーとチョコレートはただのお菓子と飲み物ではなく、互いに引き立て合う素晴らしいペアリングを形成します。

どちらも楽しむことで、心地よいひとときを演出してくれるでしょう。

なかでも、ラグノオささきのポロショコラはリーズナブルな価格にも関わらず、チョコレートの香り高い濃厚な味わいを楽しめる一品で、コーヒーのお供に最適です。

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画像引用:ラグノオONLINE SHOP

あとがき

自宅という、くつろぎの空間だからこそ、コーヒーを淹れる過程も至福の時間になります。

お気に入りの道具を使い、手入れをする楽しみや、ドリッパーにお湯を注ぐ時の心の高鳴り、コーヒーを淹れる際に部屋に満たされる香りなど、一つ一つの過程を意識することで、ゆったりとした時間を楽しむことができます。

生き急ぎがちな現代社会だからこそ、そのような”過程”に目を向けることで、豊かな時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

あなたの豊かな時間のお供に。

ぜひ美味しいハンドドリップコーヒーを楽しんでみてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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