「ああ、私はダメな人間だ…」
「どうせ私には無理だから…」

あなたは、こんな言葉を自分に投げかけたことはありませんか?
自分へのネガティブな言葉が続くと、自分に自信が持てなくなったり、自己嫌悪に陥ることも…
私たちは日々、意識的にも無意識的にも自分自身と対話(自己対話)をすることで、自分自身の感情や行動に大きな影響を与えています。
中でも、ネガティブな自己対話による影響は大きく、必要な場面であなた本来の実力が発揮できないようになってしまう要因の一つです。
しかし、このような自己対話を意識することで、ネガティブ思考から脱却し、ポジティブ思考へと切り替えていくことが可能です。
この記事では、自己対話の重要性と、ポジティブな自己対話の仕方についてご紹介します。
あなたが本来の自分自身を取り戻し、人生をより豊かにするための一助となれば幸いです。

1.はじめに 自己対話って何?
自己対話とは、簡単にいうと自分自身に向けて行う内的な会話のことです。
これには、自己評価、自己激励、自己批判などが含まれます。
冒頭に述べた通り、自分自身の言葉による影響は大きく、ネガティブな自己対話は、ストレスや不安を増大させ、自己肯定感を低下させることが分かっています。
一方で、ポジティブな自己対話は、自信を高め、困難な状況での対処能力を向上させる効果があります。
例えば、スポーツ選手が競技の前などに、自分自身に激励を飛ばしている様子を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
実際に、スポーツ選手が自分自身にポジティブな言葉をかけることで、自己ベスト記録を更新することができたという事例は、あなたもご存じかと思います。

では、このような自己対話をポジティブなものに変えていくには、具体的にどうすればよいのでしょうか。
次の章では、実践的な方法をご紹介します。
2.ポジティブな自己対話の方法と習慣化
自己対話があなた自身に大きな影響を及ぼすことを知っていただいたところで、ではネガティブな自己対話をポジティブな自己対話に切り替えていくにはどうしたらいいかを2点ご紹介します。
その前に…
まず前提として「もっと自分を甘やかす」ということを意識してみてください。
ネガティブ思考に陥りやすい多くの人は、自分に厳しくしすぎることで、知らず知らずのうちにネガティブな自己対話を繰り返しています。
この点を踏まえ、「もっと自分に優しく」を意識しながら以下の方法に取り組んでみてくださいね。

(1)自分を褒める「甘やかしフレーズ」を習慣化する
まずは、自分自身にもっと優しい言葉をかけることから始めましょう。
普段は「どうせ私なんて…」と思ってしまう場面でも、意識的に自分を褒める言葉を使ってみてください。
あなたの中でネガティブな自己対話が出てきたと思ったら、例えば以下のようにあなた自身を褒めてみてください。
「今日もよく頑張ったね」
「これだけできたんだから大したものだよ」
「完璧じゃなくてもいいよ、十分素晴らしい」
最初は自分を褒めることに違和感を感じても、続けていくと徐々にその違和感は薄れていき、「私ってすごい!」という自信に変わっていきます。
この方法は、ネガティブな自己対話が出てきた時以外にも、1日の終わりや、何か小さな成功を達成したときに使うと効果的です。
鏡の前で声に出して言うのも良いですし、心の中でつぶやくだけでも構いません。
(2)ネガティブな思考を書き換える「ゆるしメソッド」
ネガティブな自己対話が浮かんできたときは、そのまま受け入れるのではなく、「ゆるし」の視点で置き換える練習をしてみましょう。
これは、あなたの失敗や弱さを責める代わりに、「それでもいい」と認めてあげる方法です。
具体的な置き換えの例としては、以下のとおりです。
「また失敗しちゃった…」 → 「失敗しても大丈夫、それも成長の一部だよ」
「私には無理だ…」 → 「今は無理でも、少しずつ進めばいいんだよ」
「全然完璧じゃない…」 → 「完璧じゃなくても、それが私らしいところだよ」
最初は「私はダメだ…」と悩んでいたことも、続けていくと徐々に「まあいいか」という楽観的な考えに変わっていきます。
まとめ
これら2つの方法は、「自分にもっと優しくする」「自分を甘やかす」という意識から生まれています。
ネガティブな自己対話は、主に自分への厳しい態度から生じることが多いものです。
だからこそ、自分自身に優しい言葉や行動で接することが大切です。
最初は少し照れくさいかもしれませんが、続けていくうちに自然とポジティブな思考が身についていきます。
「もっとあなた自身を甘やかす」という感覚で、この2つの方法をぜひ取り入れてみてくださいね。

あとがき
今までに私が接してきた人の中で、ネガティブ思考に陥りやすい人は、どちらかと言うと志が高い人が多いという印象でした。
志の高さはより良い結果を生む可能性がある一方で、自分自身のハードルを上げ過ぎてしまい、ネガティブ思考に陥る危険性をはらんでいます。
しかし、このネガティブ思考に陥る原因となるネガティブな自己対話は、「あ、私今ちょっとネガティブな事言ってる」と意識することで、ポジティブに言い換えることが可能です。
そこで、意識的にポジティブな自己対話の流れを作ることで、あなた本来の実力が十分に発揮される土台ができ、徐々に意識せずともポジティブ思考へと変化していくのです。
「私はダメだ…」から「私ってすごい!」へ。
この記事が、あなたの新たな一歩を踏み出す際の一助となれば幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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